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One point topics -8- : 迷惑メール対策

迷惑メールは、受信者の意思にかかわらず、一方的に繰り返し送られてくるメールのことをいいます。
迷惑メールは、いくつかの種類に分けられます。
アダルトサイトへの勧誘や、通信販売の案内など、許可なく大量に無差別に送られる「宣伝メール」。実際に利用していないサービスの利用請求をし、お金を払わせようとする「架空請求メール」。他の人や企業になりすまし、送信者名を偽造することで受信者を信用させメールを開封させようとする「なりすましメール」。転送を指示し、世の中を騒がせることをおもしろがる「チェーンメール」。メールを介してウイルスを感染させる「ウイルスメール」。「偽造サイト」へメールで誘導し、クレジット番号などの個人情報を盗みとる「フィッシング詐欺メール」などがあります。


ひとくちメモ
迷惑メールは「SPAM(スパム)メール」とも言われます。昔、イギリスのコメディー番組「モンティパイソン」の中で、欲しくもないのにSPAM(HormelFoods社の豚肉の缶詰)を次々と注文させられるというコントがあり、これが大量送信される広告メールを連想させることから、迷惑メールのことがSPAMメールと呼ばれるようになったという説があります。

辞書にある言葉を自動的に組み合わせ、メールアドレスとして存在しそうな組み合わせで無作為に大量にメールを送信している場合や、掲示板、チャットなどに掲載されたアドレスを、ツールを使って集める場合などがあります。さまざまな巧妙な手法を使って、メールアドレスを集めて送信しています。またメールアドレスを収集して販売する業者の存在も取りざたされています。自分の「メールアドレス」の取り扱いには十分ご注意ください。

最近では「画像スパム」といって、文面を画像にして送られてくる迷惑メールも増えています。これは、文面を画像にすることで、迷惑メールを見つけるためのフィルタで、チェックされないようにするものです。テキストデータでないため、中にどんな記載があるのかチェックできなくなります。

また、迷惑メールの配信方法も巧妙になってきています。
大量のメール配信により、迷惑メールとしてチェック、ブロックされるようになったため、一般利用者のパソコンを乗っ取って、迷惑メールを配信するという事例が増えています。迷惑メールに感染するウイルスプログラムを添付して配信し、間違ってプログラムを実行してしまったユーザーのパソコンを乗っ取り、遠隔地から操作し、そのパソコンからメールを配信します。「ボット(BOT)」と呼ばれています。遠隔から操られる現象がロボット(Robot)に似ていることから「ボット(BOT)」と呼ばれるようになりました。同じパソコンから大量に配信されないため、迷惑メールとして見つけ出すのが大変難しくなります。また、感染していても、感染前と目立った違いがないため、感染していることに気がつきにくいのも特徴です。



迷惑メールを受信しないようにするためには、守っておきたい心構えがあります。
まず、懸賞サイトや掲示板などに自分のアドレスを書き込むのはやめましょう。どうしても、アドレスを登録する必要がある場合は、無料で登録できるフリーメールアドレスなどを取得して使い分けましょう。
怪しいメールを、むやみに開封したりするとウイルスに感染したりすることもありますので、怪しいメールはすぐに削除してください。また、メール内容を鵜呑みにして、むやみにメール内のアドレスをクリックするのもやめましょう。さらに、心当たりのない請求などが送られてきても、返信するのは絶対にやめましょう。返信してしまうことで、「ターゲット」にされ、かえって大量のメールが送られてくることにもなりかねません。



迷惑メールを使った、ネット詐欺の手口もますます巧妙化してきており、迷惑メールが大量に届いて迷惑というだけでなく、大きな損害をこうむる事態にもなりかねません。
例えば、実在の企業名などでメールを配信し、「会員サイトが変更になりました。登録内容をこちらのページで再登録してください。サービスが利用できなくなります。」と本物そっくりに作った偽サイトに誘導し、情報を盗み取ろうとしたりします。偽サイトにアクセスすると、それらしく見せるために、IDとパスワードを入力させる画面を出すなど巧妙に作られたものもあります。
「自分は大丈夫。だまされることはない」と思っていませんか?
ネット詐欺に合わないためにも次の項目をチェックしてみてください。



●詐欺に合わないための心構え

詐欺に合わないためには、日ごろの心構えも重要です。「迷惑メール対策の心構え」を今一度確認しましょう。
大手企業や金融機関が個人情報をメールで問い合わせることはまずありません。個人情報を問い合わせるようなメールは無視しましょう。また、重要な情報を入力しなければいけないときには、SSLの電子証明書などがあるかを確認するのも有効な対策のひとつです。また、どのような手口があるのか知っておくことで、怪しいメールを判断しやすくなります。
その他、セキュリティの強化のため、「Windows Update」はこまめに行いましょう。

●詐欺にあってしまったら

注意していたのに、詐欺にかかってしまったと思ったら、冷静な対応が必要です。
正式サイトでIDやパスワードを変更し、正式サイトを運営する企業に問い合わせましょう。また、クレジットカード情報などを入力してしまった場合は、クレジットカードの利用を停止してもらう必要があります。被害は警察に届けてください。

NECのページ(http://121ware.com/)より引用編集致しました(編集子)
('07.10.16 初掲)